複合災害に立ち向かうために筑波研究学園都市の総力を挙げて取り組む研究プロジェクト

調査研究活動

プロジェクト研究会

第一回 強震動セミナー (2014/05/29)

〇概要
   地震動のうち、家屋などの構造物に大きな被害をもたらしうる1Hz前後の成分は工学的に重要な研究対象ですが、地震学的には解析・再現が難しいとされています。本セミナーはこのギャップに対し、理学・工学両方のスタッフが協働し議論することで理解を深めることを目的としています。2013年度後半より生命環境系の八木研究室およびシステム情報系の境研究室のメンバーにより不定期に開催されてきましたが、今年度よりシステム情報系の庄司研究室のメンバーが加わり拡張されました。今後は1-2ヶ月に1回程度、不定期に開催予定です。

   Chair : 平野史朗 (筑波大学 システム情報系 ポストドクター研究員)

〇日時・会場
   2014年5月29日(木), 13:30-15:00, 筑波大学第3エリア 3F419号室

〇話題
   Speaker : 汐満将史 (筑波大学大学院 構造エネルギー工学専攻 博士課程後期 境研究室)
   Title : 観測波形を入力地震動とする実大木造家屋振動実験

〇当日の様子
   今年度初回となった5月29日のセミナーでは、構造エネルギー工学専攻の汐満さんより、 実大木造家屋振動実験について提供して頂いた話題を基に、実際の構造物の挙動や被害推定の手法について議論しました。実験によって得られた実大木造家屋の震動と負荷の関係は示唆に富むもので、理学系スタッフの得意とする物理学的考察へと繋がる糸口が見られました。また実験結果を活かした被害推定については、統計手法について新たな問題点が提起されるなど、今後の研究へと繋がる議論が繰り広げられました。

第十三回 プロジェクト研究会(2014/3/3)

〇日時・会場
2014年3月3日(月)14:00~16:00
筑波大学第3エリア E301会議室

〇プログラム
(1)「崩壊解析コードを用いた建物およぶ天井・什器類の地震時挙動解析」
磯部 大吾郎 (筑波大学 システム情報系 教授)

(2)「車上計測データを用いた橋梁損傷検知手法の開発」
山本 亨輔 (筑波大学 システム情報系 助教)

司会進行 エネスク・ボグダン(筑波大学生命環境系 准教授)

〇発表内容
Speaker:磯部 大吾郎 (筑波大学 システム情報系 教授)
タイトル:「崩壊解析コードを用いた建物および天井・什器類の地震時挙動解析」
要   旨 : 計算・構造工学研究室では,独自開発した崩壊解析コードを用い,建物の崩壊要因の究明や棟間衝突現象などの再現を試みている.また,この解析コードを天井や什器類の地震時挙動解析にも適用し,構造躯体本体および非構造体の挙動を統括的に検証している.本講演では,これらの最近の成果について報告する.
発表資料

Speaker:山本 亨輔 (筑波大学 システム情報系 助教)
タイトル:「車上計測データを用いた橋梁損傷検知手法の開発」
要   旨 :インフラ経年劣化に伴い、防災上の潜在的リスクが増大している。これらのリスクを事前に把握し、適切な対策を実施することが重要である。しかし、道路インフラだけを見た場合でも、地方自治体においては財源・人材・技術が不足しており、適切な維持管理が困難な状況にある。
この問題に対して、本研究では迅速かつ低コストに橋梁損傷を検知する車両応答分析技術の開発を進めている。本技術では、車両に搭載したセンサーの情報のみを用いて、橋梁の振動モード形状を推定し、その推定値から橋梁損傷の有無を判定する。橋梁にセンサーを設置する必要がないことから、一橋梁当たりの点検コストが低く、損傷確率が高い橋梁を抽出するスクリーニング技術への適用が期待できる。
本年度は、実橋梁実験のデータ解析および繰り返し模型実験を実施した。これらの結果を統計的に分析した結果、車上計測データのみから橋梁損傷の検知が可能であることを示すことができた。
発表資料

〇当日の写真