複合災害に立ち向かうために筑波研究学園都市の総力を挙げて取り組む研究プロジェクト

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【地域貢献活動】3月24日に開催された「平成26年度巨大地震PJ報告会」の模様をアップしました!

〇日時
・2015年3月24日(火)12:30 ~ 17:50

〇会場
・筑波大学 総合研究棟A110(つくば市天王台1-1-1)

〇当日のプログラム

12:30  挨 拶 吉川 晃[筑波大学副学長]
12:35  進捗報告 巨大地震プロジェクトの26年度報告と今後の展望
八木 勇治[筑波大学生命環境系准教授・巨大地震プロジェクト代表]
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第一部:筑波大学生命環境系・システム情報系大学院生の口頭発表
12:45  学生発表 2014年チリ・イキケ地震の複雑な破壊過程
奥脇 亮 [生命環境科学研究科地球科学専攻]
13:00  学生発表 東日本大震災の地震動を入力した旧耐震木造住宅の実大振動実験
汐満 将史[システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻]
13:15  学生発表 The effect of different soil types on 137Cs contaminated soil of northern Japan
Li Min[筑波大学生命環境科学研究科物圏資源科学専攻]
13:30  学生発表 神栖市の津波避難シミュレーション ‐ H24年度実施内容の追試と検討
松下 芽以[システム情報工学研究科社会工学専攻]
13:45  学生発表 東日本大震災液状化被災自治体における復旧支援と液状化対策の実態と課題
田野井 雄吾[システム情報工学研究科社会工学専攻]
第二部:多様な主体による震災復興・巨大地震対策の試み
14:20  活動報告 神栖市の震災復興とこれまでの取り組み
鈴木 誠[神栖市副市長]
14:40  活動報告 神栖市の防災教育の展開と課題
中田 信二[神栖市教育委員会教育指導課指導主事]
15:00  活動報告 筑波大学による復興支援活動について
橋本 宏之[筑波大学企画室]
15:15  研究発表 千島・日本海溝沿いの歴史時代における巨大地震
宍倉 正展[(独)産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門
海溝型地震履歴研究グループ長]
15:35  講 演 大規模災害時における企業の社会的使命
岡本 俊一[関彰商事 執行役員秘書室長]
島田 茂[関彰商事 執行委役員法人事業本部エネルギー事業部長]
第三部:各研究グループの研究成果の報告
16:15  成果報告 G1巨大地震と津波の特性
八木 勇治[筑波大学生命環境系准教授]
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16:30  成果報告 G2強震動・津波・土砂災害
山田 恭央[筑波大学システム情報系教授]
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16:45  成果報告 G3社会的基盤施設の被害
庄司 学[筑波大学システム情報系准教授]
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17:00  成果報告 G4長期災害と環境問題
田村 憲司[筑波大学生命環境系教授]
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17:15  成果報告 G5複合災害に伴う人間行動と社会的影響
糸井川 栄一[筑波大学システム情報系教授]
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17:30  成果報告 G6都市・地域の計画と復興
大澤 義明[筑波大学システム情報系教授]
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17:45   総括・挨拶 山田 恭央[筑波大学大学院システム情報系教授]

司会進行:エネスク ボグダン [筑波大学生命環境系 准教授]
               平野史朗 [筑波大学システム情報系 研究員]

〇当日の模様
3月24日(火)の12時30分から17時50分まで、筑波大学総合研究A棟にて、「平成26年度巨大地震プロジェクト報告会」を開催しました。本プロジェクトは予定された4年間のうちまもなく3年目が終了し、最終年度に突入します。この報告会は最終年度に向けて、本プロジェクトの6つのグループが各自の研究成果を総括すると共に、外部講演者を招いての意見交換会としても、また学生の研究発表の場としても機能するべく三部構成で企画されたもので、100名近い参加がありました。

吉川副学長の挨拶、プロジェクトリーダー八木准教授のプロジェクト報告概観に続き、第一部「筑波大学大学院生による研究発表」では、生命環境系より2名、システム情報系より3名の計5名による発表が行なわれました。これは本プロジェクトの重要な柱のひとつが教育であることから、昨年10月の特別研究会に引き続き、学生に発表および他分野スタッフとの意見交換の機会を提供すべく企画したものです。本プロジェクトの体制に合わせ多様な分野からの報告を募った結果、学生たちの研究テーマは震源解析・耐震工学・土壌汚染・避難行動・都市計画と多岐に渡り、かつレベルの高い発表が行なわれました。会場からは教員だけでなく学生から、更に神栖市を対象とした避難行動についての研究に対しては神栖市の鈴木誠副市長よりコメントを頂くなど、あらゆる垣根を超えた意見交換が繰り広げられました。

第二部「多様な主体による震災復興・巨大地震対策の試み」では、行政・大学・研究機関・企業と文字通り多様なスタッフによる報告が行なわれました。神栖市の鈴木誠副市長は、神栖市の道路・水道損壊率および津波浸水面積などが県下最大であったことに触れ、市の被害を訴えると共に現在推進中のインフラ・防災システムの整備について、その問題点まで含めてご報告下さいました。続いて神栖市教育委員会の中田信二先生からは、「子どもがいかに防災を学ぶか、子どもの視点に立って考えてみてほしい」との呼びかけに続き、神栖市における防災教育の取り組みをご紹介頂きました。筑波大学企画室の橋本宏之氏には、震災発生から現在までの筑波大学による復興支援活動を振り返り、「被災地である茨城県を忘れない」とのスローガンのもと、茨城県内の各自治体との連携や各種プロジェクトをご報告頂きました。また産業技術総合研究所の宍倉正展氏からは、歴史記録と地質記録に基づいて、千島海溝沿いで17世紀に巨大な津波を引き起こした地震が発生した可能性が指摘されつつあるという最新の研究成果をレビューして頂きました。第二部の最後には関彰商事の震災時の燃料供給活動を振り返る映像作品上映の後、岡本俊一・島田茂両氏より、日本の石油備蓄事業や、いわき市内での風評被害による石油確保と供給の困難などについて話題提供を頂きました。すべての講演を総合すると、茨城県や福島県の将来における地震・津波被害の懸念はあるものの、それに対するあらゆる取り組みが始まっていることが実感できる内容でした。

第三部「各研究グループの研究成果の報告」では、6名のグループリーダーより、各グループのメンバーによる今年度の研究成果が紹介されました。また最終年度に向けて、各グループの最終目標や連携についても触れられました。各々の発表に対しては関係教員だけでなく会場の一般来場者からも質問が出るなど、闊達な議論が繰り広げられました。

今回の報告会で交わされた意見は、本プロジェクト最終年度の計画にとって重要なものとなります。また発表・聴講して下さった学生のみなさんにとっては大いなる成長の糧となることが期待されます。残された1年間も、筑波大学および筑波研究学園都市の多様かつ高度な専門性を集結し、巨大地震による複合災害の統合的リスクマネジメントの研究・復興支援に邁進して参ります。

〇当日の写真

吉川副学長の挨拶 八木プロジェクト代表による進捗概観 大学院生の奥脇氏の発表
 
質疑応答その1 大学院生の汐満氏の発表 大学院生のLi氏の発表
 
大学院生の松下氏の発表 大学院生の田野井氏の発表 質疑応答その2
 
神栖市の鈴木副市長の報告 神栖市の中田先生の報告 企画室の橋本氏の報告
 
産総研の宍倉氏の発表 関彰商事の岡本・島田両氏の講演 八木G1リーダーの報告
 
山田G2リーダーの報告 庄司G3リーダーの報告 田村G4リーダーの報告
 
糸井川G5リーダーの報告 大澤G6リーダーの報告 山田教授の挨拶