複合災害に立ち向かうために筑波研究学園都市の総力を挙げて取り組む研究プロジェクト

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【地域貢献活動】7/30県民大学講座第九回「安全安心な都市を計画する」の概要報告

〇日時・会場
・7月30日(水)14:00~16:00@取手市役所藤代庁舎一階大会議室
※本講座を主催する茨城県南生涯学習センターの情報はこちら

〇講師・題目
・谷口守(筑波大学システム情報系社会工学域教授)「安全安心な都市を計画する」
※講師のプロフィールや研究室紹介はこちらから

〇講義キーワード
・土地の履歴、ウサギとカメ、回復力(レジリアンス)、想定外のとらえ方

〇講義概要
   第九回目の講義は、阪神淡路大震災や東日本大震災を具体例に、土地の履歴を知ることの重要性、津波防災と都市づくりのあり方、現状の都市構造の問題点等を学びました。
   今回の講義のポイントは以下のとおりです。
➢ 阪神淡路大震災の被害状況を見ると、事前に都市計画(例:土地区画整理事業)が実行されている地区では被害が限定的であったことは事実である。
➢ 地図情報が整備され、現在では個々人の居住地の履歴を知ることが可能であり、居住地選択や防災対策にも有効活用されることが期待されている。
➢ 国の都市の津波防災の指針をみると、守りを固める(レベル1)、逃げる(レベル2)に分けて対策が考えられているが、都市を生き物に例えて考えると、カメとウサギのようである。
➢ 巨大災害を受けても早期に都市の機能が回復できるような体制や仕組みが重要であり、東日本大震災時の東北地方で実施された「くしの歯作戦」の成功の裏には独自の無線システムの存在があった。
➢ 東日本大震災時でも問題となったガソリン不足も、都市構造という視点から考えると、自動車に依存しない都市であったのであれば、そもそも深刻な問題にならなかったともいえる。
   これに対して、受講生からは、「東日本大震災後の復興までの道のりと時間」「関東地域の地盤と都市づくりの関係」「政府が推進しようとしている電線地中化の妥当性」等の質問がありました。

〇当日の写真