複合災害に立ち向かうために筑波研究学園都市の総力を挙げて取り組む研究プロジェクト

新着情報

【地域貢献活動】7/16 県民大学講座第七回「災害に強い伝統的町並みの形成」の概要報告

〇日時・会場
・7月16日(水)14:00~16:00@取手市役所藤代庁舎一階大会議室
※本講座を主催する茨城県南生涯学習センターの情報はこちら

〇講師・題目
・藤川昌樹(筑波大学システム情報系社会工学域教授)「災害に強い伝統的町並みの形成」
※講師のプロフィールや研究室紹介はこちらから

〇講義キーワード
・重要伝統的建造物群保存地区、桜川市真壁町、文化財への制度的費用支援、メンテナンス

〇講義概要
     第七回目の講義は、「歴史的町並みは災害に強くできるのか?そもそも弱いのか?」を主題に、歴史的町並みを守る制度体系や、3.11後の茨城県内での歴史的町並みに関する震災被害・復興状況調査(特に桜川市真壁町)の成果から、歴史的町並みに関わる復旧・復興支援、今後の防災対策のあり方を学びました。
     今回の講義のポイントは以下のとおりです。
➢ 今般の震災の歴史的建物への被害要因をみると、数では震動によるものが多いが、建物倒壊等の構造的影響は比較的小さかった(ただし、煉瓦造りの中には柱等が不十分であり構造的に揺れに弱いものもあったことは事実)。
➢ 茨城県においては他の被災県と比較して文化財に対する資金的支援は手厚く、歴史的町並みの復旧・復興の大きな後押しになった。
➢ 一方で、制度や資金だけでは迅速な復旧・復興が進まないケースもあり、町ぐるみで人材も含めて歴史的町並みの修理システムを構築しておくことが巨大地震に対する備えとして重要である。
➢ 歴史的町並みに関わる被害調査結果を踏まえると、日常的なメンテナンスを行うことが結果として建物の頑健性を増すことにつながっていると考えられ、各種支援を受けながら所有者のできる範囲で建物の維持管理を進めていくことが求められる。
     これに対して、受講生からは、「角地などの立地場所と建物被害の関係性」「日本的家屋の被災後の修復の考え方」「歴史的建築物の耐震性能」等の質問がありました。

※クリックすると画像が拡大されます。

〇当日の写真