複合災害に立ち向かうために筑波研究学園都市の総力を挙げて取り組む研究プロジェクト

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【地域貢献活動】7/2県民大学講座第五回「放射性セシウムによる土壌汚染」の概要報告

〇日時・会場
・7月2日(水)14:00~16:00@取手市役所藤代庁舎一階大会議室
※本講座を主催する茨城県南生涯学習センターの情報はこちら

〇講師・題目
・田村憲司(筑波大学生命環境系教授)「放射性セシウムによる土壌汚染」
※講師のプロフィールや研究室紹介はこちらから

〇講義キーワード
・土壌体と土壌物質、セシウムの性質・挙動・吸着、セシウムの植物への移行

〇講義概要
   第五回目の講義は、普段はあまり考えられていない土壌の機能やその重要性、土壌の種類や各層の特徴、東日本大震災によるセシウムの森林や土壌への吸着の実態などを学びました。
   今回の講義のポイントは以下のとおりです。
➢ 土壌は「生産」「分解(浄化)」「養水分の保持」という人間生活に関わる3大機能を有し、生態系を根底から支え、長い年月をかけてその地域に根差した形で発展してきた貴重な存在であるという認識がまずは必要である(=土壌体という考え方)。
➢ 一言で土壌といっても、O層・A層・B層・C層・R層と性質が異なり、地域差とともに各層の役割を正しく知ることが今般のセシウムによる土壌汚染問題を考える上での前提となる。
➢ IAEAの調査報告や3.11以降の調査研究からは、土壌と作物・植物間のセシウムの移行が作物・植物の種類や土壌の性質によって異なることがわかっており、リスクを下げることは可能である(例:土壌中のphやカリウムの濃度とセシウム濃度との関係性、スギ林と水田の違いなど)。
➢ 3.11以降の除染作業や汚染物への対応については、誤った知識や短期的視点に基づく対策もみられ、場合によっては二次災害を招く危険性もあり、次世代に良好な土壌を残しておくために何をすべきかを考える必要がある。 
   これに対して、受講生からは、「落ち葉や薪を取り扱う時の留意点」等の質問がありました。

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〇当日の写真

〇関連資料
・田村憲司ほか「G4 長期災害と環境問題」2013年3月27日平成24年度巨大地震PJ報告会資料
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